第110回医師国家試験で実際に出た問題の続きです。
診療ガイドラインについて正しいのはどれか。
a 患者の価値観は重視しない。
b 推奨と異なる診療は違法である。
c 最新版であることを確認して利用する。
d 作成母体により内容が異なることはない。
e 根拠はランダム化比較試験に限定される。
正解はcです。
診療ガイドラインが何かは理解できなくても、最新版であることを確認して利用することが間違いなわけないと判断して選べました。bはガイドラインって言葉の意味を考えたら、異なる診療しても問題ないと判断できました。aは医者として不適切な回答っぽかったから間違いと判断しました。
診療に関する諸記録について誤っているのはどれか。
a 検査所見記録は医療法に定められている。
b 退院時要約は外来診療との連携に活用される。
c 処方箋は調剤済みとなった時点で破棄される。
d 診療録は電子カルテとして保存することも可能である。
e入院診療計画書には予定する検査、手術および投薬を記載する。
正解はcです。
dは、出来ると思ったから候補からはずして、aとeは知識がないから保留して、
cの、処方箋は調剤済みで破棄はしないやろと思ったから選びました。
55歳の女性。飛び降りによる腹部外傷のため救急車で搬入された。1か月前に
胃癌と診断され、ここ数日は絶望して気持ちが不安定になっていた。今朝、自宅マ
ンションの8階から飛び降りて受傷した。大量の腹腔内出血があり救命のためには
速やかな開腹止血術が必要である。ショック状態で患者の意識はなく、意思の表示
はできない。患者本人は以前から癌に対する手術治療を拒否していたが、救急車で
付き添って来た夫は開腹止血術や救命治療を希望している。
リスボン宣言に基づく対応はどれか。
a 速やかに開腹止血術を行う。
b 開腹止血術以外の方法で経過をみる。
c 院内倫理委員会を開催するよう要請する。
d 本人と配偶者との意見が異なるため、他の家族の意見を待つ。
e 多職種カンファレンスで方針を決定するまで治療を行わない。
正解はaです。
「大量の腹腔内出血があり救命のためには速やかな開腹止血術が必要である。」
この記述で悠長にしてられないことが分かります。だからaにしました。
36歳の男性。事務職。不眠を主訴に来院した。半年ほど前から寝つけない、熟
睡感がないと感じている。1か月前から昼間に眠くなって集中力が続かなくなって
いた。生活習慣として、就寝前、3〜4時間以内にコーヒーを飲み、睡眠薬代わり
に寝酒を飲み、眠くなるまでテレビを見て深夜を過ごしている。平日は起床後にし
っかりと朝食をとっているが、休日は睡眠不足を補おうと3〜4時間朝寝坊してい
る。
生活指導において継続を勧めるべき習慣はどれか。
a 就寝前、3〜4時間以内にコーヒーを飲む。
b 睡眠薬代わりに寝酒を飲む。
c 眠くなるまでテレビを見る。
d しっかりと朝食をとる。
e 休日は朝寝坊する。
正解はdです。
睡眠薬代わりに寝酒を飲むのがいいわけないやろし、眠くなるまでテレビを見るのと休日朝寝坊もいいとは思えなかったから除外しました。就寝前のその時間にコーヒー飲むことの効用は分からないから保留して、朝食をしっかりとることに悪いわけがないと思い選びました。