今回は、並みの上級者(レート約1850)からチェスの真理を探究する者の入り口(レート約2000)になるまでの方法を紹介します。レート1850までの道筋は既に示した過去の記事を参照してください。
では・・・。
1.『3手読んで勝つ戦術』をもう一度読む
以前に紹介した書籍ですね。これを1周しか読んでない方は二度手間と思わずもう1周読んでください。知識が定着して棋力の底上げになりますよ。何回も読んでる方はしなくて大丈夫です。
2.『チェスの第2歩初級オープニング図鑑 Part2』で、クイーンズギャンビットやカロカンの定跡などをある程度学ぶ
シシリアンやルイロペスはある程度学んでるはずですので、カロカンとかの定跡も学んでいきます。2000を目指してるとはいえ専門書や深い変化は現状不要です。
3.『終盤の300題』を読む
チェスも将棋と一緒で優勢になっても勝ちきるまでが大変なのです。勝てる局面なのに失敗して引き分けにされたりってよくあると思いますが、これ読めばエンドゲームが恐れるに足りなくなりますよ。
4.『チェス戦略大全Ⅰ』で興味のある棋譜を並べる
ついに棋譜並べの登場ですね!興味のある棋譜を自前のチェスセットで並べてみましょう。可能なら画面上ではなく、自分の手で実際に動かすのが良いですね。グランドマスター(レート2500~)の解説を見ながら充分1局の流れを感じとれるレベルになってるはずなので勉強になりますよ。
5.「shredder computer chess」のHardと対局する
先後入れ替えで10戦4勝(少なくとも3勝)以上できるようになりましょう。Hardはノータイムで厳しい手が、びしびし飛んできますね。レート2000(2100あるかな?)以上の強さがあると思います。
ここまでこなせばちゃんとレート2000になれますよ。そこから先は、努力・才能・勉強環境によって強くなれるかが変わってくるから私が責任を持てるのは今回までです。つまり、やり方を教えられるのも最後ですね。一応2200あたりまでならやり方分かるのは内緒、教えてしまうとチェスの家庭教師の仕事がなくなるとかなんとか
置き土産に私のチェスの師匠と勝手に慕ってるボビーフィッシャーの棋譜を紹介しておきます。後に、「The game of the century」と呼ばれる伝説の棋譜です。
Donald Byrne vs Robert James Fischer (1956) The Game of the Century
フィッシャーが後手の黒です。
11手目のナイトa4と17手目のビショップe6が特に見所ですね。フィッシャー当時13歳でこの異次元っぷりです。初めて見た時どうやってもこの領域に一生辿り着けないと察したと同時に、いつかこんな手を自分も指せるようになりたい気持ちになりましたね。