前回は十段戦の棋譜を見てみましたね、今回は王座戦の棋譜を調べていきます。
プロの妖刀流の鋭い切れ味が垣間見えましたよ・・・。
1991-09-17 谷川浩司 vs. 福崎文吾 王座戦
谷川王座に福崎文吾先生が挑戦者の棋譜です。
先手谷川王座、後手文吾先生。
ここで文吾先生が２七に角を打ちました。
私なら４四に歩を打ってそう。
以下、先手が４七に角を打って守るも、３五桂打ちで、桂馬を取ると飛車が抜かれるから２九に角を逃げて、後手が３六に歩を取りながら馬を作って、先手の飛車が逃げて、後手が私は良さそうに見えます（実際どうかは知らんで）。
局面が進んで、文吾先生がここで７四角打です。
６三や８三の地点も守る意味合いもあったのかな。
私なら、飛車先に角が来て重くなりそうな展開も見えて嫌だから、４七に普通に飛車を成りそう（あまり深い考えは無いです）。
本譜、７四角打ちに対して、谷川王座６八銀！！
私の読みになさそうな意外な手です。玉（先手がタイトルを持ってるから本来は王）を引き締めつつ４七に成られた時の当たりを弱める意味かな？
端での攻防があった後にこうなりました。
端の攻防は私なら桂馬が入り乱れてて大幅に間違えそう笑。
ここで文吾先生が８九銀打ち。
私なら９八にと金を作って銀を温存しときたくなります。
その後１０２手目に７八に飛車打ち。
読み切ってないと出来ない手ですね、取ったら即詰みに見えます。
この後先手が玉を上に逃げていくも、後手が必至をかけて文吾先生の勝利です。
妖刀流にふさわしい切れでした！
